2008年7月7日月曜日

職場研修(2回目)



7月4日(金)朝方のすごい雷と雨で早起きをさせたれてしまった方もいらっしゃったでしょう?寝不足の上に日中の暑さで、しかも週末の金曜日ともなれば、どなたも「あーゆっくり休みたい」という気分ですよね。

この日は第2回目の職場研修でしたので「お茶とフォーカシング」と題するプログラムでスタートし、お疲れの皆様に、まずは中国茶を飲んでいただきました。

中国茶の道具もおままごとのようにかわいいもので、その「かわいさ」にほっとする安らぎを感じますよね。皆さん中国茶のお手前を近くで見るのは初めてのようで、興味津々の20個の目が輝いていました。すべての茶器を温め、紫砂の茶壺(ちゃふー)に鉄観音を入れ、熱湯を茶壺に注ぎ、蓋をし、その上からまたお湯を注ぐ。そんな様子を見ていただきながら、1煎目のお茶を聞香杯にいれ、上に茶杯をかぶせて皆さんのお手元にお配りしました。こぼさないように注意をしながら聞香杯のお茶を茶杯に移していただき、まずは聞香杯の香りをかいでいただきました。蘭の花のような甘くやさしい香りが疲れた身体を癒し、温かいお茶がのどから胃に届き、身体をめぐり、徐々に皆さんの疲れた身体全身を和ませてくれたようでした。

小さな茶杯に注意を向ける。どんな香りがするのだろう?どんな味がするのだろう?と集中するために、一口を大事に味わう。どうかな?とちょっと耳を傾ける、意識を寄せる、そんな行為が日常の中にたくさんあります。お茶やコーヒーを飲むとき、職場の仲間や子供たちと顔を合わせたとき、そんなときに、ちょっと立ち止まって自分の感じを聴く。身体がどんな感じがしているのかに耳を傾け、それを分かってあげる。それだけで、癒されたり、落ち着けたりするんですね。これができれば、フォーカシングしているということですね。

「お茶とフォーカシング」の後、身体の部分部分に注意を向けて「身体にご挨拶」をしてから2人のペアーになって「傾聴訓練」をしました。「傾聴訓練」で、聞き手として大事なところを繰り返すというのは出来ず「うん、うん」という相槌しか返せなかったという感想もありましたが、話し手としては、話をしっかり聴いてもらえると次から次へと話したくなった、しっかり聴いてもらえるというのは気持ちがいいという感想がありました。聴くことの大切さと難しさを感じていただきました。「聴くこと」の多いお仕事をされている皆様、今回の研修が少しでも皆様のお仕事に役立ちますように願っています。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

他者の声を聞くことはもちろん、自身の身体の声を聞くことも、日常では難しいですね。
かといって、やっていないわけではないようで、フォーカシングは面白いです。
中国茶の魅力をまたお聞かせください。

ABC Focusing Center さんのコメント...

身体に注意を向けるということを自然にやっている人や、自然にやっている場面など、日常ではありますね。でも意識してやるというところにフォーカシングの魅力があるように思います。

五感で味わう中国茶は身体に注意を向けるツールとして、非常に有効と思います。奥深い中国茶の魅力を機会がありましたらまたご紹介させていただきたいと思います。
コメントありがとうございます。